2025/11/25 13:19

今回のテーマは、近年人気が高まっている「アルコールインクアート」。 風とインクが織りなす偶然の美しさに魅了され、作品制作に取り組むアーティストや、教室を主宰される先生方が増えています。
日々生まれるその美しい作品たちのその後はどうされていますか?
「せっかく綺麗に描けたのに、額に入れたらなんだか普通の絵になってしまった…」
「窓辺に飾っていたら、いつの間にか色が褪せてしまった…」
「展示会のたびに額を用意するのは、コストも保管場所も大変…」
今回は、プロの額装家 多喜博子がプロデュースし、ガジェットとしての機能美も追求したアートカプセルが、なぜインクアートの最適解なのか。その理由を徹底解説します。
1. 透明感の美しさ、閉じ込めていませんか?

アルコールインクアートの最大の魅力、それは二度と同じものが作れないという希少性にあります。
風に乗って広がるインク、予期せぬ色の混ざり合い、そして乾燥する過程で生まれる独特の滲みライン。 その流動的なプロセスを見ているだけでも、心が洗われるようなヒーリング効果があると言われていますよね。完成した作品はモダンでスタイリッシュであり、どこか有機的な温かみを持っています。
しかし、ここで一つの壁にぶつかります。 基本的に紙(ユポ紙など)の上で制作するインクアートは、飾るために必ず「額装」が必要になります。
多くの作家さんが市販の木製フレームや金属製のフレームを利用されていますが、実はここに演出の難しさがあります。 これらはスタンダードであるがゆえに、誰もが使っていて”新しさ”の演出に欠けてしまうのです。
また、不透明な枠で四方を囲ってしまうことは、光を透過するインク特有の「瑞々しさ」や「透明感」を遮断してしまうことにもなりかねません。
額装家として、インクアートこそ光を味方につけ、新しさを表現できるフレームが必要だと考えています。

2. 国産高品質素材の圧倒的なスペック

ここからは少し、「素材のスペック」について語らせてください。なんとなく「綺麗だから」だけではない、数値としての裏付けがあるからです。
■ インクアートの命を守る「UVカット率90%」
アルコールインクアートの最大の敵それは、紫外線による「褪色(色あせ)」です。染料インクは非常にデリケートで、蛍光灯の光や微弱な紫外線でも、時間の経過とともに色が飛んでしまいます。
アートカプセルに採用されている国産の高品質なアクリル素材は、紫外線を約90%カット(※)する特殊仕様です。 (※UVカット率の数値は、使用するアクリルの仕様に基づきます)
これは単なる透明な板ではありません。大切な作品をできるだけ描いた瞬間の鮮やかさのまま、長く愛していただくこと。それはアーティストとしての責任であり、購入してくださるお客様への最大の誠意でもあります。
■ 限りなく透明に近い「高透過率」
不透明なフレームでは出せない魅力、それは「光」です。
アートカプセルは、作品本来の色を100%伝えるために、透過率90%以上を誇る国産の高品質キャストアクリルを使用しています。 インクの繊細なグラデーション、ゴールドの粒子の輝き、レイヤーの奥行きを、一切のノイズなくダイレクトに網膜に届けます。研磨されたエッジ(断面)の輝きは、まるで宝石のようです。

3. 経済的メリット:「使い回せる」からこそ、実はコスパ最強。
「でも、オーダーメイドのアクリルフレームって高いんでしょ?」 そう思われるかもしれません。しかし、「実はアートカプセルはコストパフォーマンスが良い」と言い切れます。
その秘密は、独自の「スライド式 × ねじ止め構造」にあります。

■ ドライバー1本で、「着せ替え」可能
アートカプセルは、作品を完全に封じ込める(圧着する)タイプではありません。 四隅のねじを緩め、アクリル板をスライドさせるだけで、誰でも簡単に中身を入れ替えることができます。
これによるメリットは計り知れません。
季節に合わせて着せ替え: 「春は桜色の作品、夏はブルーの海のような作品」。フレームは1つのまま、中身だけを変えてインテリアを楽しめます。
在庫リスクの激減: 作家さんは、作品ごとに額を用意して大量の在庫を抱える必要がありません。数点のアートカプセルを用意し、中身の作品(デジタルプリントや原画)だけを多数用意すれば良いのです。展示会の準備も楽になります。
長い目で見れば、安価な額を作品が増えるたびに買い足していくよりも、経済的で賢い選択なのです。

4. 【実例紹介】インクアート×カラーアクリルの「新しい演出表現」

アートカプセルのもう一つの特徴は、1000通り以上の組み合わせが可能なカラーカスタムです。 ただ透明なだけではない。背面のカラーアクリルを変えるだけで、作品の表情は劇的に変わります。
実際に額装家 多喜博子が手がけた、インクアートのセットアップ事例を見てみましょう。
Case 1: ビビッドカラー × ネオンピンク
〜空間の主役になる、ポップなアートピース〜
濃いピンクやマゼンタを多用した、エネルギッシュな作品。 通常なら白や黒のフレームで落ち着かせるのがセオリーですが、私はあえてネオンピンクのアートカプセルを合わせました。

結果は、強烈なインパクトと面白さを兼ね備えた現代アートへ。 フレーム自体が発光しているかのようなネオンカラーが、インクの彩度をさらに高め、空間で強烈な主張を放ちます。「珍しい!」「かわいい!」と一瞬で目を奪う、ギャラリー映え間違いなしの組み合わせです。
Case 2: 紫陽花カラー × ネオンラベンダー
〜無重力のコスミック(宇宙)空間へ〜
淡いパープルやブルーが混ざり合う、紫陽花のような幻想的な作品。 これに合わせたのはネオンラベンダーです。


シンプルな額に入れると綺麗な絵で終わってしまうところが、このフレームに入れた瞬間、無重力の宇宙のような浮遊感が生まれました。 アートカプセル特有の透明感が、未来的な雰囲気(フューチャリスティック)を醸し出し吸い込まれるような世界観を構築します。
Case 3: ゴールド&シック × スモークブラック
〜重くならない、大人のラグジュアリー〜
ゴールドのラインが効いた、シックな色合いの作品。 ここではスモークブラックをチョイス。


真っ黒なフレームだと圧迫感が出がちですが、アートカプセルのブラックは「透けている黒」です。 光を通すため重苦しさがなく、インクアートの透明感を損ないません。ゴールドの輝きをより一層引き立て、高級ホテルのラウンジに飾ってあるような、洗練された佇まいになります。
【もう一つの注目ポイント】部屋の雰囲気に溶け込み、洗練された新しさをもたらす
アートカプセルは、単に作品を際立たせるだけでなく、空間そのものに洗練された新しさをもたらします。 その透明感とカラーバリエーションは、様々なインテリアスタイルに自然と溶け込みながらも、上質なアクセントとして機能するのです。




シックなトーンの空間には落ち着いた色の作品とフレームを。明るい空間にはポップな色味を。 ご覧の通り、インクアートの持つ幻想的な美しさが、アートカプセルによって完璧にインテリアの一部となっています。 あなたの作品が、お客様のライフスタイルに「新しい価値」として迎え入れられる瞬間を、アートカプセルが創出します。
5. 作家・講師の方へ:販売と展示の「武器」にする
アルコールインクアートの教室を主宰されている先生方や、作品を販売されている作家様に、多種多様のアート作品を扱ってきた額装家として二つの提案があります。
提案①:原画ではなく「デジタルプリント」という選択肢
今回の実例で使用した作品、実は原画そのものではありません。 作品を高解像度で撮影し、キャンバスにデジタルプリントしたものを、木製パネルにマウントして額装しています。

原画を守りサイズ展開する: インクアートは紫外線に弱いため、原画は大切に保管し、展示販売用には高品質なデジタルプリントを使用し大小異なるサイズで販売する。
質感の維持: キャンバスプリントなら、インクのテクスチャも綺麗に表現できます。
アートカプセルは厚みのあるパネル作品を中に浮かせる構造なので、この手法と非常に相性が良いのです。
提案②:教室での「額装レッスン」体験

スライド式で簡単に入れ替えられる特性を活かし、教室で「額装体験」を行ってみてはいかがでしょうか? 生徒さんの作品をその場でアートカプセルにセットしてあげると、「私の作品、こんなに素敵だったんだ!」と感動の声が上がります。
自分で作った作品が、ギャラリーで展示販売されているようなクオリティに変わる瞬間。 その感動体験を提供することは、教室の満足度を高めます。
6. あなたの作品を、次のステージへ

アルコールインクアートは、描いて終わりではありません。 飾って、眺めて、空間を彩ってこそ、その価値が完成します。
〇UVカット90%で、未来まで作品を守る。
〇圧倒的な透明度で、インクの美しさを解き放つ。
〇着せ替え自在で、コストパフォーマンスに優れる。
〇インテリアに溶け込み、空間に洗練された新しさをもたらす。
アートカプセルは、単なる額縁を超えた、あなたのアーティスト活動を支える資産です。 カラーカスタムは1000通り以上あり、サイズオーダーも可能ですし、
「どの色が合うかわからない」「自分の作品サイズで作れる?」 そんな疑問をお持ちの方は、ぜひお気軽にBASEショップ、またはお問い合わせフォームからご相談ください。
あなたのインクアートが、空間を変える「一生モノのアート」に変わる瞬間を、額装家としてサポートします。




サイズオーダーのご相談や、作品とのマッチングについてご質問がありましたら、遠慮なくお気軽にお問い合わせください。
